どうもどうもこんばんは。33女です。
人当たりがよく、誰からの人望も厚い。細やかなことに気がつき、優しいなんて一言じゃ表せない良人さん。
そんな良人さんからの、俺、もうダメかも…発言。一体良人さんに何があったのか…!?
研修部屋から出てきたのはやはり休憩の為だったようで、上記の発言にもあるように少し疲れて見える良人さん。
ならばガス抜きにでもなれば、と話を聞くことに。
33「進捗どう?今日何日目でしたっけ?」
良「今日で4日目?かなあ…。うーん…何て言うか…。」
33「何かあったんですか?4日目っつったらもう結構進みましたよね。」
良「…それがなあ……
全然進んでない…。」
33「え!?4日目…ですよね?何でですか?」
とここで説明なのですが。
うちの会社、機械を操作することがありまして。って言ってもほんとにちょっとした、5分10分もあればヨユーで操作出来る、それぐらいの。
良「うーん…。まあ、最初はさ。仕事に対する当たり前の姿勢とか、こんな風に取り組むとかそういうのを話して。それを踏まえて、じゃあこんな時はどんなことに気をつければいい?とか問答したりして。」
33「うんうん。」
良「そのあと機械を触ってもらいながら使い方を教えて。で、年齢も年齢だし、1日で一気にって言うのも難しいだろうから、ある程度で終わって。したら次の日は前日のことに軽く触れてその続きから、みたいな感じじゃん?」
33「うんうん。」
良「けど伝説さん、
何も覚えてないんだ…。」
33「……何も…?」
良「うん…。前日に話したことも、今日初めて聞いたみたいな。機械の使い方も…全く分かってない…。ここ数日、毎日ゼロからのスタートなんよ…。」
33「……(賽の河原かよ…)
でも教えてる時は出来てるわけですよね?単純に忘れちゃうってこと?」
良「…それがな…出来ないんよ…。」
33「少し耳が遠いかも、みたいなこと聞きましたけど、よく聞こえてないから理解出来てないとか?」
良「うん…俺も最初は口頭で説明してて。でもそれじゃだめかなと思って、途中からホワイトボード使ってそこに書いて。それを見ながら指示してるんだけど、ダメなんよ…。」
33「……。」
良「じゃあ機械を操作して、番号を1から2にしてって言うじゃん。それが出来ないの。
機械のボタンって△、▽って形だから、知らなくても分かりそうじゃん。エレベーターみたいに、上にするなら△を1回押せばいいな、って。」
33「うん…△と▽ならどっちが上か下かってのは説明がなくても分かりそうなもんだよね…。」
良「それがダメなんや…何回教えても…。
でさ、そうやって1,2とか表示されるやん?仮にスタートが5だとして。5回△ボタンを押してもらって、じゃあいま何番ですか?って聞いたら画面を見ながら5番です、って言うの…。」
33「……あ…っと…耳じゃなくて目があんまり良くないとか…?だからホワイトボードも画面の表示もよく見えないとか…そんな感じ…かな…?」
良「…もう分からん…。とりあえず引き続き教えるけどさ…大丈夫なんかなあ…。」
33「…良人さん、頑張ってね…。わたしの方からも上司さんに話してみるね。」
良「ほんと頼むわ…。」
そして良人さんは力なく研修部屋へと戻って行きました。
〜数時間後〜
別の男性社員からの、
あれ?またトイレのスリッパないんだけど?
みたいな発言を受けた良人さんが、慌てて研修部屋へと向かいます。
良「伝説さん、あんたまた…!?」
と言いながら伝説さんの足元を見ると、トイレのスリッパを履いています。
そうです。伝説さん、トイレに行くのにスリッパを履き替え、それを忘れてトイレスリッパのまま出てくるというのを数回やらかしていたのです。
それまでは気付き次第良人さんが回収し履かせなおしていたようなのですが、この時はたまたま気付かず、別の社員がスリッパがないことに気付いたと。
そんなこともあったのか…と驚きながら、賽の河原研修を行う良人さんの苦労を思い浮かべ、わたしは開いた口が塞がらないのでした。
ほいじゃあ、またね!(明日(?)に続く)
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